後遺障害非該当から異議申立てにより認定を受けることができたPくん(10代、高校生)の事例


ご相談者Pさん (福岡市東区)
受傷部位
左手舟状骨骨折

等級
14級9号

獲得金額
約150万円増額


損害項目 保険会社提示額 弁護士介入後
治療費 再検査費用も認める
傷害慰謝料 110万円(裁判基準 赤本別表Ⅰ
入院日数、通院5か月)
後遺障害慰謝料 なし 110万円(裁判基準)
後遺障害逸失利益 なし 約60万円(裁判基準 5年間)
過失相殺 20% 15%
結果 約150万円の増額

状況

Pくんは、自転車で下校中に一旦停止のある脇道から飛び出してきた自動車に轢かれてしまいました。この事故で、Pくんは転倒した際に左手をついて舟状骨骨折の重傷を負いました。

舟状骨骨折について詳しくはこちらをご覧下さい。

事故後、Pくんは骨折した左手について、入院の上スクリュー固定の手術を受けました。

退院後、自宅近く(福岡市内)の整形外科でリハビリを行い半年ほどして症状固定に至りました。なお、スクリューは主治医の意見も踏まえてPくんのご家族の意向で手の中に残ったままの状態で固定としていました。

Pくんは加害者の保険会社の言われるままに後遺障害について事前認定を行いましたが、結果は非該当でした。

この結果に納得できなかったPくんとご家族が弁護士に相談に来られました。

 

弁護士の関わり

Pくんは事故書類を全くもっていなかったため、弁護士が受任後、保険会社から事故書類と後遺障害の事前認定書類を取得しました。

すると、リハビリを行った医師の当初の後遺障害診断書には、「自覚症状なし」と記載がありました。しかし、Pくんは固定後も手術をした左手関節付近の痛みがあると言っていました。

そこで、自己負担になる可能性もある旨を説明して、手術した病院を受診するようアドバイスしました。その病院でMRI検査を受診したところ、手術してスクリューが入っている部分について、「浮腫性の変化がある」と指摘されました。

この検査結果を受けて、検査をした病院に依頼し、後遺障害診断書を新たに作成してもらいました。この検査画像と後遺障害診断書をもとに異議申立てを行ったところ、非該当からPくんの訴えていた左手部の痛みについて、14級9号の認定を受けることができました。

この結果を踏まえ、相手方の保険会社と交渉し、後遺障害部分の補償も求めました。当初保険会社は慰謝料につき、裁判基準の80%と主張していましたが、粘り強く交渉した結果、100%を前提とした示談が成立しました。

また、一度症状固定になっていたものの新たに検査をした際の治療費も認定を受けられたことを理由に支払ってもらえるよう交渉しました。

 

補足

今回、事前認定で非該当になった理由は、自覚症状の欄に「特になし」と記載されていたからです。Pくんの訴えていた痛みが後遺障害診断書上反映されていない状態だったわけです。
症状固定から数か月病院に通院していなかったため、非常に厳しい状況でしたが、何とかPくんの症状を裏付ける資料はないかと考えた結果、再検査で異常が見つかったことで、事前認定の結果を覆すことができて本当に良かったです。

 

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※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。

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