萩原流行さんの交通事故における損害賠償請求問題



a0002_0030221 事実関係
俳優の萩原流行さんが、4月23日に交通事故により亡くなられました。

この事故に関しては、警視庁の護送車が絡んでいた可能性が高く、同庁交通捜査課は、自動車運転過失致死傷の容疑で護送車を運転していた警部補の男性の事情を聞いているようです。

萩原さんの奥様であるまゆ美さんの代理人を勤める堀内稔久弁護士は、「民事、刑事双方で訴えます」と述べていることから、裁判において事実関係が明らかにされることとなりそうです。

2 国家賠償請求
交通事故にあった場合、被害者に生じた損害の補填について、まず話し合いからスタートします。

その中で双方の事実に対する認識が異なったり、事実に対する評価が異なり、互いにゆずらない場合には、訴訟になることもあります。

一部報道によると、奥様のまゆ美さんは、警察と都職員から賠償金の説明を受けたとのことですが、代理人弁護士が、訴訟提起を明言していますので、今回のケースでは、訴訟になる可能性は高いといえます。

通常、一般市民同士の交通事故であれば、民法や自賠法に基づく損害賠償請求をすることになりますが、萩原さんのケースでは、相手方が警察官であり「公務員」であることから、国家賠償法に基づいて請求することになります。

3 今回のケースで予想される争点
訴訟における争点は、双方からの具体的な主張が出てから明らかになるものです。

ですから、訴訟の前の段階では、はっきりとはいえないのですが、今回のケースでは、事故態様の事実関係が必ずしも明らかでないことから、①警察官の運転行為に違法性(過失)が認められるのか、②違法性(過失)があるとしても、萩原さん自身にも何らかの過失があって、賠償金が減額されるのではないか、といった点が特に争点となりうると考えられます。(国家賠償請求における違法性と過失の関係性の問題は諸説ありますが、ここでは一元的に考えています)

①は違法性の有無の問題で、②は過失相殺の問題です。

聞きなれない言葉かもしれませんが、違法性(過失)とは簡単に言えば注意義務違反のことです。

そして、過失相殺とは、被害者側にも事故が発生したことについて何らかの落ち度が認められる場合には、公平の観点から、双方の過失割合を算出して、賠償金額を何割か減額するというものです。

(過失相殺について詳しくはこちらをご覧ください)

萩原さんのケースではこういった点について、双方で事実を主張し、それに基づく証拠を提出していくことになると予想されます。

4 交通事故は専門の弁護士にご相談下さい!
交通事故においては、過失割合について話し合いがまとまらず訴訟になることはよくあります。

保険会社は、できる限り支払額を減額しようとしてきますから、被害者の過失の割合を大きくして示談交渉してくることが多々あります。

(保険会社の提示額について、詳しくはこちら「保険会社の提示額に要注意」をご覧ください)

実際にどれくらいの過失があるのかを、素人の方で判断するのは非常に難しく、保険会社の提示が適切なのか判断するのは困難ですから、保険会社との交渉は専門の弁護士に任せることをお勧めします。

弊所では、交通事故に注力した弁護士がご相談に応じますので、交通事故でお困りの方はお一人で悩まずに是非ご相談下さい。

 

 

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