膝十字靭帯損傷


062339膝には、内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4つの靭帯が存在します。

靭帯は骨と骨を結び付けている結合組織ですから、これらを損傷してしまうと関節が不安定になり、

正常可動域よりも可動域が大きくなったり、異常な方向に動くなどの症状が生じることがあり、

後遺障害等級(例えば8級7号、10級11号、12級7号)に該当する場合があります。

 

前十字靭帯損傷(ACL損傷)

膝は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨と腓骨)をつないでいる関節ですが、前十字靭帯は上下の骨が前後にずれるのを防ぐ働きをしています。
前十字靭帯を損傷する事故は、バイクや自転車などの二輪車を運転中の事故が多いです。
前十字靭帯が断裂した場合には、ブチッという音がなり、関節内は大量に出血し大きく腫れます。

前十字靭帯の損傷はラックスマンテストという検査をします。
膝を15~20°ほど屈曲させ、前方に引き出すという態様の検査ですが、前十字靭帯を損傷している場合、脛骨が異常に前方に引き出されます。
pointもっとも、ラックスマンテストのみでは、靭帯損傷の程度を知ることはできないので、ストレスXP撮影を実施することが重要です。
ストレスXP撮影は、脛骨を前方に引き出し、ストレス(圧力)をかけてレントゲン撮影をします。断裂がある場合には、脛骨が前方に引き出されます。その引き出された程度によって損傷の程度を知ることができるのです。

 

後十字靭帯損傷(PCL損傷)

後十靭帯損傷は、膝を強く打ちつけ場合に生じやすく、交通事故においては、ダッシュボードにひざを強く打ちつけた場合に発症する場合が多々あります。
前十字靭帯損傷の場合と比べ、痛みや機能障害の自覚は少ないことが多いです。
後十字靭帯損傷の場合も、ストレスXP撮影をすることで損傷の程度を明らかにすることが重要です。

 

内側側副靭帯損傷(MCL損傷)

内側側副靭帯損傷は、靭帯損傷の中で最も生じやすく、膝の外側から大きな衝撃が加わったときに発症します。
内側靭帯が断裂している場合、膝をまっすぐに伸ばした状態で脛骨を外側へ動かすと、膝がぐらつきます。
この場合も、ストレスXP撮影やMRIで損傷の程度を明らかにしておくことが重要です。

 

複合靭帯損傷

膝は、内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4つの靭帯で支えられていますが、事故に遭い膝に大きな外力が集中した場合、複数の靭帯を損傷する場合があります。このことを複合靭帯損傷といいます。
複合靭帯損傷を発症した場合、予後は不良で重大な後遺障害が残存する可能性が高いです。

 

以上のように、靭帯を損傷した場合、適切な検査を受けることが必要となりますので、専門の弁護士にご相談をすることをお勧めします。

 

 


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