事故が原因でPTSDと診断されましたが損害賠償請求できますか?



14ec126219eed53fa16c11d807ed671b_sPTSDとは、心的外傷後ストレス障害の略語のことです。

具体的には衝撃的な体験をしたことで心に大きな傷を負った結果、その体験がフラッシュバックしたり、睡眠障害や苛つき、集中困難などを発症して、日常生活に支障をきたす疾患のことをいいます。

事故被害者がPTSDを発症した場合も、事故と発症との間に因果関係が認められれば当然に損害賠償の対象となります。

ただ、裁判例の傾向としては、PTSDの認定については、その診断基準を厳格に適用して判断する傾向にあります。

ですから、医師の診断があるからといって、それがそのまま法的判断になるものではないことに注意が必要です。

もっとも、PTSDと認定されなくても、他の精神障害に該当するなどして損害賠償が認められる場合もあるので、症状について具体的に主張することが重要となります。

PTSDと認定された後も、後遺障害等級の認定にあたって争いになることが多いですが、裁判例においては、被害者の具体的な症状に応じて9級、12級、14級の認定がされることが多いです。

PTSDは回復可能性がある障害であることや身体的機能に障害がないという特徴から、9級を超える障害等級認定はハードルが高くなっており、認定されたとしても労働能力期間を限定して判断される傾向にあります。

また、PTSDは、同様の事故を体験したとしても、PTSDを発症しない人の方が圧倒的に多いという考えから、被害者自身の精神的な弱さもPTSD発症に影響したという理由で、損害額が1割から3割程度減額される傾向にあります。

不当に減額されないためにも、争いになった場合には、精神障害の具体的症状や治療内容、回復可能性について十分に検討し、適切な主張をすることが必要です。

このようにPTSDの損害賠償にあたっては、様々な複雑な問題が絡んでおり、適切な主張をしなければ適切な賠償額を取り損ねる可能性があります。

ですから、PTSDの損害賠償でお困りの方は、弁護士に相談することをお勧めします。

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