私以外にも加害者がいる交通通事故の加害者になりました。過失相殺、賠償関係はどうなるのでしょう?



信号機のイメージ画像多数の加害者のいる交通事故の加害者の一人は、他の加害者の不法行為への関与に関係なく、被害者に対して因果関係のある損害の全額を賠償する責任を負います。
また、過失割合は全加害者の加害行為を一体ととらえ、加害者側の過失と被害者側を比較します。

相談者の方の交通事故は以下の内容でした。

 

 

【事故概要】
相談者(加害者A)の方は、片側1車線の対面通行の道路でした。相談者の進路にある交差点の直前に違法駐車をしている自動車(加害者B)がいました。相談者は、駐車車両を避け、駐車車両の右側を通って交差点の中央を進行したところ、対向から進行してきた車両(被害者C)と正面衝突をし、対向車の運転手にケガをさせた事故でした。

複数の加害者のいる事故は次のように考えます。

 

共同不法行為責任

上記のように複数の当事者の故意、過失によって事故を発生させることを共同不法行為と言います。ただし、加害者間に損害の発生についての共謀や認識までは要求されていません。

 

加害者の責任

加害者は、被害者に対して他の加害者の不法行為への関与に関係なく、複数の加害行為と相当因果関係のある損害の全部について賠償責任を負います。

 

被害者の加害者への請求

事故の被害者は、複数のどの加害者に対しても事故と相当因果関係のある損害全部を請求できます。

 

被害者への賠償後の加害者同士の関係

賠償をしなかった他の加害者は、被害者へ賠償をした加害者に対して自分の負担分に応じた清算をする義務があります。

 

過失相殺

過失割合は加害者の加害行為を一体ととらえ、加害者側の過失と被害者側を対比します。

 

相談者の事故に当てはめてみましょう。
相談者の方も違法駐車をした車両の運転手も、両者ともに対向車の損害全額責任を負います。対向車の運転手は、相談者へ対しても違法駐車の運転手に対しても、その損害全額を請求できます。損害を全額賠償した加害者は、他の加害者に負担分以上の支払額を請求できます。

対向車との過失割合の対比は、相談者と違法駐車の過失対対向車の過失の比較となります。

ただ、相談者の方はセンターラインオーバーをしていますので、基本過失割合は相談者加害者側100対対向車0となります。

 

したがって、相談者の方は対向車の運転手から損害の全額を請求される可能性があります。
また、相談者の方が対向車へ全額賠償し終えたら、違法駐車車両の運転手に違法駐車車両の負担分を請求できます。

 

まとめ

加害者の複数いる交通事故は、請求関係、求償関係が複雑になります。お悩みの方は、交通事故の専門の弁護士にご相談することをおすすめします。

 

 

「賠償金」についてよくある相談Q&A


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