交通事故で同棲相手が死亡しました。加害者へ損害賠償請求をできますか?



○を出す女性のイメージイラストご質問について、交通事故に特化した弁護士が回答します。

内縁の夫婦であっても婚姻した夫婦と同様の共同生活を営んでいる場合、民法711条の配偶者に準じて、損害賠償を請求できる場合があります。

 

1.内縁関係について

男性と女性は、婚姻をしてはじめて夫婦、お互いに配偶者となります。

夫婦のイメージイラスト法律上、婚姻したといえるには、市役所や町役場の戸籍係に、婚姻届を提出することが必要です。

法律上の婚姻手続きはしていないものの、実質的に見て婚姻した夫婦と同様に共同生活を営んでいる関係にある場合を内縁関係といいます。

共同生活を営まない、俗にいう愛人関係の場合は、内縁関係とはみなされません。

 

2.内縁関係には相続権が認められない

夫婦のイメージイラスト婚姻の届け出をした夫婦の場合、亡くなった配偶者の財産を相続できますが、婚姻をしていない内縁関係の場合は、亡くなった相手の財産を相続することはできません。

 

3.相続できる損害賠償

死亡のイメージイラスト交通事故で死亡した場合、
・事故がなければ将来得られたはずの逸失利益
・死亡した本人の慰謝料
が相続できる権利となります。

しかし、内縁関係の場合は、相続できないので、死亡した配偶者の逸失利益、慰謝料を請求できません。

 

4.内縁関係にある配偶者からの損害賠償請求

解説する男性のイメージイラストでは、内縁配偶者は損害賠償請求ができないのでしょうか。

民法711条は、被害者が死亡した場合、被害者の父母、配偶者、子に対して遺族固有の慰謝料請求権を認めています。

そして、現在では裁判例で内縁の配偶者は「配偶者に準じるもの」と認められるようになりました。

自賠責保険では「事実上婚姻と同様の関係にある者については民法上にいう配偶者に準じて取り扱う」とされています。

解説する男性のイメージイラストひき逃げ事故などの救済を図る政府保障事業でも、内縁の配偶者は自賠法72条1項の『被害者』に当たり(最H5.4.6)、民法上の配偶者の損害と同額の損害があるものとして取り扱っています。

自家用自動車総合保険約款でも、約款上配偶者には内縁関係にあるものを含む規定に平成9年より改訂されています。

 

5. 裁判例として認められた内縁の配偶者から請求内容

裁判のイメージイラスト慰謝料として1300万円を認めた裁判例(大阪地判H21.12.11)など。

 

最後に

弁護士鈴木啓太画像内縁の配偶者であっても、死亡事故や重篤な怪我の事故では損害賠償が認められるようになりました。ただ、婚姻関係は戸籍に証明できるのに対し、内縁関係

共同生活の実態を証明し、加害者側に認めさせることに困難が伴うこともあります。

そのようなときには、交通事故にくわしい弁護士に相談されることをお勧めします。

当事務所の弁護士は交通事故の圧倒的な解決実績を誇っています。まずは弁護士までお気軽にご相談ください。

 

「賠償金」についてよくある相談Q&A


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