交通事故で手首の怪我をしました。舟状骨骨折とはどんな怪我ですか?



手のひらの画像ご質問について、交通事故に特化した弁護士が回答します。

舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)とは、手首を形作る手のひらの骨の骨折です。

手首の動きに影響をしますので、交通事故の後、手首の可動域制限が残れば後遺障害に認定される可能性があります。

 

1. 舟状骨とはなんですか?

舟状骨の解説イラスト舟状骨は手根骨(しゅこんこつ)のひとつで、橈骨(とうこつ)の上にある骨で、手のひらにあります。舟の形に似ている骨です。

手根骨と前腕の親指側の橈骨と小指側の尺骨(しゃっこつ)が手首を形作っています。

 

2. 舟状骨骨折の原因はどのようなものですか?

事故のイメージイラスト交通事故で転倒した際、地面に手のひらをつくと骨折することがあります。

舟状骨骨折は手根骨骨折の中で最も多い怪我です。

 

3. 舟状骨骨折の症状は、どのような症状ですか?

手首を動かすと痛みがでます。

なお、舟状骨を骨折したとき、TFCC損傷が合併していることがあります。

 

4. どういう診断がされていますか?

理学所見と画像で診断します。

 

理学所見

親指の付け根(解剖学的嗅ぎたばこ入れという箇所)が痛む場合、舟状骨が骨折している可能性があります。

画像所見

MRIイメージイラスト単純X線での画像診断となります。
CTやMRIが使われることがあります。

ただ、初診時骨折しているか判断できない場合があります。
それは、舟状骨の骨折線が明らかになるのは通常2~3週後なるため、
骨折を見逃されて捻挫や打撲の処置されることがあります。

 

5. どのような治療がされていますか?

保存療法と手術があります。

 

保存療法

患部を固定して保存療法が選択されます。舟状骨は、骨がくっつくのが遅いため、2か月近くは固定が必要となります。

手術

手術のイメージイラスト手術は骨のズレが大きい場合、骨の癒合が遅い場合に実施されます。
スクリュー(金属)による内固定や骨移植をします。

実は舟状骨骨折は、もっとも治療が難しい骨折と言われています。
それは、舟状骨は軟骨で覆われ、橈骨動脈の枝から栄養が補給され、骨癒合が遅れると、血流が止まり、骨の細胞が死んでしまうからです。

 

6. 舟状骨骨折の後遺障害について教えてください。

手術のイメージ画像手首の部分の骨折ですから、手首に動きに影響がでます。

骨癒合(骨がくっつくこと)がうまくいかなかった場合には、偽関節を残してします。

そのため、手首の可動域が
健側(怪我をしていない側の手首)と比べ1/2以下なら、第10級10号
健側(怪我をしていない側の手首)と比べ3/4以下なら、第12級6号
に該当する可能性があります。

ただ手指や手首の可動域制限が残存することはないという意見を持つ医師もいます。

痛みが残存する場合には、神経症状として第12級13号または第14級9号に該当する可能性があります。

 

7.まとめ

弁護士鈴木啓太画像舟状骨骨折は、初診時骨折の発見が遅れることもあり、損害保険担当者から、
・交通事故外傷とは別の原因で受傷したのではないかと疑われたり
・治療期間の長期化に被害者に由来する原因があると思われたり、
・手首の可動域制限を否定されたり
する可能性があります。

このような後遺障害のご相談は、交通事故にくわしい弁護士へご相談することをお勧めします。

当事務所の弁護士は交通事故の圧倒的な解決実績を誇っています。まずは弁護士までお気軽にご相談ください。

 

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