肩甲骨骨折と診断されました。後遺障害に認定されますか?



肩が痛む男性のイメージ画像肩甲骨骨折は肩関節に影響のある怪我です。交通事故で、肩甲骨を骨折した場合、肩関節の可動域に制限が残存するようなら、後遺障害に認定される可能性があります。

 

1. 肩甲骨とはどのような骨ですか?

肩のケガのイメージイラスト肩甲骨は、背中2つにある平べったい骨のことです。

上肢の根元として機能しています。

 

2. 肩甲骨骨折の発生原因を教えてください。

肩甲骨は筋肉に包まれているため、発生頻度は低い骨折です。

肩甲骨の骨折箇所によって4つに分類されています。

(1)肩甲骨体部

自動車の同士の衝突など、大きな力が直接受けたとき、肩甲骨の中で一番面積の大きな部分である体部の骨折となります。この場合、胸郭の怪我を合併していることがあります。

(2)肩甲骨頸部

転倒などによって肩を打ちつけたとき、間接的に力が肩甲骨に加わったときに上を鎖骨が通る頸部に骨折が生じます。

(3)肩甲骨の関節窩部

上腕骨と肩関節をつくる部分での骨折です。肩関節脱臼の際合併症として発症することがあります。

(4)肩甲骨烏口突起の骨折

肩甲骨の前面に指を突き出したでっぱりがあります。このでっぱりを烏口突起(うこうとっき)と言います。鎖骨骨折、肩鎖骨脱臼の際合併症として発症することがあります。

 

3. 肩甲骨骨折の症状はどのような症状ですか?

肩のケガのイメージイラスト症状としては、骨折部の腫れや痛みがでます。

呼吸をするときや肩を動かすときに痛みが強くなります。

肩甲骨のみが骨折することはまれで、肋骨や鎖骨の骨折を合併して起こることがあります。神経損傷を合併している可能性もあります。

 

4. どのような方法で肩甲骨骨折の診断をされていますか?

レントゲンのイラスト単純X線(レントゲン)撮影、CT撮影で診断されています。

CTは肩甲骨が肋骨に隠れてしまう場合に使われています。

 

5. 肩甲骨骨折にはどのような治療が行われていますか?

骨折した個所によって治療方法が異なります。

(1)肩甲骨体部骨折に対して

三角巾での固定する保存療法となります。

(2)肩甲骨頸部に対して

転位(骨がズレること)がなければ、三角巾での固定する保存療法となります。
転位がある場合、整復(骨を正しい位置に戻すこと)し、三角巾での固定となります。

(3)肩甲骨の関節窩部に対して

転位が大きい場合や、再脱臼の可能性がある場合手術をしています。

(4)肩甲骨烏口突起の骨折に対して

靭帯、筋肉、腱で覆われているため、転位がないため、保存療法で治療します。

 

6. 肩甲骨骨折の後遺障害

肩関節の動きに影響する骨折です。

肩関節の可動域が

健側(怪我をしていない側の肩関節)と比べ1/2以下に制限されているなら10級10号
健側(怪我をしていない側の肩関節)と比べ3/4以下に制限されているなら12級6号

に該当する可能性があります。

肩甲骨に変形が残存し、変形が外見上明らかな場合には、著しい変形を残すものとして12級5号に該当する可能性があります。

 

7.まとめ

保険会社の対応のイメージ画像保険会社から提示された後遺障害に関する金が適切か、その判断は難しいものです。

交通事故に強い弁護士にご相談することをお勧めします。

 

 

「後遺障害」についてよくある相談Q&A


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