後遺障害認定基準の質問です。上肢・下肢の「3大関節」「機能に障害」って何ですか?



3大関節とは

肩の画像上肢の3大関節は、肩関節、肘関節、手関節(手首)です。

下肢の3大関節は、股関節、膝関節、足関節(足首)です。

 

交通事故に遭った際、上肢下肢の「機能障害」とは

上肢下肢の機能障害は

・上肢・下肢の用を全廃したもの
・関節の用を廃したもの
・関節の機能に著しい運動障害を残すもの
・関節の機能に障害を残すもの

をいいます。

 

交通事故に遭った際、「用を全廃」「用を廃する」「著しい運動障害」「機能に障害」ってどういうことですか?

「用を全廃した」とは

上肢または下肢の3大関節のすべての関節が強直し、手または足指の全部が用を廃することをいいます。
「強直」とは、関節がまったく動かなくなることです。
「強直」は「用を廃する」と同じ意味です。

「用を廃した」とは

腕の骨のイメージイラスト3大関節のうち2つの関節または1つの関節において
①関節が強直またはこれに近い状態にあるもの
「これに近い状態」とは、自動で健側の可動域の10%程度以下に制限された状態です。
②関節の完全弛緩性麻痺又はこれに近い状態にあるもの
③人工関節・人工骨頭を挿入置換した関節のうち、その可動域が健側の可動域角度の1/2以下に制限されているもの
のことです。

「著しい運動障害を残す」とは

怪我をした腕や脚の関節運動が健側の1/2以下の可動域角度に制限されている場合のことです。

「機能に障害を残す」

怪我をした腕や脚の関節運動が健側の3/4以下の可動域角度に制限されている場合のことです。

 

「健側の1/2以下の可動域角度に制限」とはどういうことですか?

角度を測るイメージイラスト関節の機能障害は、怪我をしたほうの上肢下肢の関節可動域と脚と怪我をしていないほうである健側の関節可動域を比べます。そして、健側の可動域に対して、怪我をしたほうの可動域がどのくらい制限されているかで判断します。

 

「用を全廃」「用を廃する」「著しい運動障害」「機能に障害を残す」はそれぞれ後遺障害の何級に認定されますか?

(1)「用を全廃」

・両上肢の全廃 1級4号
・1上肢の全廃 5級6号
・両下肢の全廃 1級6号
・1下肢の全廃 5級7号

(2)「用を廃する」

・1上肢の三大関節中の2関節の用を廃する 6級6号
・1下肢の三大関節中の2関節の用を廃する 6級7号
・1上肢の三大関節中の1関節の用を廃する 8級6号
・1下肢の三大関節中の1関節の用を廃する 8級7号

(3)「著しい障害を残す」

・1上肢の三大関節中の1関節の機能に著しい障害を残す 10級10号
・1下肢の三大関節中の1関節の機能に著しい障害を残す 10級11号

(4)「機能に障害を残す」

・1上肢の三大関節中の1関節の機能に障害を残す 12級6号
・1下肢の三大関節中の1関節の機能に障害を残す 12級7号

 

まとめ

腕が痛むイメージ画像加害者側から提示される後遺障害の基準に納得いかない方は、交通事故、後遺障害に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。

 

 

「後遺障害」についてよくある相談Q&A


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