道路を横断する歩行者と車の事故で、歩行者の過失割合が車より高くなる例を教えてください。



信号機のイメージ画像横断歩道上また横断歩道付近の交通事故であっても、歩行者が赤信号で横断を開始し、自動車・バイクの信号が青のとき、歩行者の基本過失割合が60~70%になります。

詳しく典型例を挙げますと

1.信号機のある横断歩道上の交通事故

 

(1)歩行者と直進車との交通事故

歩行者が赤信号で横断開始したとき(車の信号は青) 歩行者の過失70%

 

(2)歩行者と右左折車との交通事故

歩行者が赤信号で横断開始したとき(車の信号は青) 歩行者の過失60%

 

 2.信号機のある横断歩道付近の交通事故

(1)横断歩道付近横断する歩行者と横断歩道進入後車との交通事故

歩行者が赤信号で横断開始したとき(車の信号は青) 歩行者の過失70%

 

(2)横断歩道付近横断する歩行者と横断歩道進入前車との交通事故

歩行者が赤信号で横断開始したとき(車の信号は青) 歩行者の過失70%

 

(3)横断歩道付近横断する歩行者と交差点に進入した右左折車

歩行者が赤信号で横断開始したとき(車の信号は青) 歩行者の過失70%

以上の例では、歩行者の基本過失割合が自動車・バイクの基本過失割合を上回ります。

そもそも自動車・バイクは横断歩道上に横断する歩行者がいる場合、常に横断歩道直前で一時停止をし、歩行者の通行を妨げることを禁止されています(道交法38条1項)。

つまり横断歩道では、自動車・バイクより横断する歩行者が優先されるのです。

しかし、信号機のある場合、たとえ横断歩道があっても歩行者は信号機に従って横断を開始しないといけません。

そこで、上記の基本過失割合も、歩行者が信号に従わず横断を開始した点を重視し、歩行者の基本過失を重くしているのです。

ただし、自動車・バイクは、横断歩道上に横断する歩行者がいる場合、常に横断歩道直前で停まれる速度で進行すべき義務があります(道交法38条1項)。
だから歩行者が赤信号で横断を開始しても、自動車・バイクの基本過失割合は0になりません。

ちなみに歩行者が、路上で大の字になって寝ている、四つん這いになっている、座り込んでいる場合は、たとえ横断歩道上であっても、横断歩道を通行しているとはみなされません。

横断歩道のイメージ画像しかし、歩行者の基本過失割合は自動車・バイクの基本過失割合と同じまたは小さく扱われています。

交通事故において、歩行者は被害者になりやすく、弱者として保護される立場にあります。

しかし、自動車・バイクとの事故において、その過失割合が0や小さいわけではありません。

過失割合についてお悩みの方は、交通事故に強い当事務所の弁護士にご相談することをお勧めします。

 

 

「過失割合」についてよくある相談Q&A


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