高次脳機能障害の特徴


高次脳機能障害とは

山田さん(仮)の写真交通事故により、頭部に外力が加わると、頭蓋骨骨折や頭蓋底骨折などの骨折が起こることがあります。

このような骨折のように、強い衝撃を脳が受けることによって、脳挫傷やくも膜下出血、びまん性軸索損傷といったダメージを負うことがあります。

こうした脳外傷を負った際に、意識を失っている期間が一定期間あると、治療をして回復する過程で、認知障害や行動障害、人格障害といった症状が発生することがあり、このような症状を総称して「高次脳機能障害」と取り扱われています。

 

症状の内容

高次脳機能障害に関して、生じる主な症状は以下のようなものがあります。

認知障害

悩む女性記憶障害や注意力障害、遂行機能障害といった障害が認知障害の典型です。具体的には、新しいことが覚えられない、以前のことを忘れている、集中力が持続しない、すぐに他のことに気がいってしまう、作業を順序立てて行うことができないといった症状が生じます。

これは、脳がニューロンという神経細胞を通じて、非常に複雑な神経ネットワークを形成しており、信号を授受しあって記憶を形成しているということに由来しています。つまり、交通事故によって、脳に外傷を受けるとそこに傷が残ってしまい、この神経ネットワークが影響を受けてしまうのです。

行動障害

困る男性人は認知したことを踏まえて、言葉で説明してコミュニケーションをとったり、行動を起こしたりします。

交通事故によって、脳に損傷を受けた場合に、こうした行動に関わる機能を阻害されることがあります。

具体的には、TPOに合わせた行動をとることができない、同時に複数のものごとを処理できない、言語障害(失語症)、コミュニケーション障害といった症状が挙げられます。

 

人格障害

怒る女性脳は、人の感情面についても深い関わりをもっています。これは犬や猫などの動物もそうですが、喜怒哀楽という感情は動物が本能的に備えている機能です。

高次脳機能障害では、交通事故の以前とは違う性格の出現や感情の抑制ができないといった形で症状が出ることがあります。例えば、突発的に衝動的な行動に出てしまったり、すぐに怒り始めたり(易怒性)、自己中心的になったりすることがあります。

 

 

高次脳機能障害に関するポイント

上記のような症状が出る高次脳機能障害について、自賠責保険での取扱いに際しては、以下の点に注意する必要があるとされています(平成23年3月4日付の報告書「自賠責保険における高次脳機能障害認定システムの充実について」)。

高次脳機能障害の特徴について

時間的経過により軽減傾向を示す場合が多い

脳外傷による高次脳機能障害は、急性期(受傷直後のこと)には重篤な症状が出現していても、時間の経過とともに、軽減傾向を示す場合がほとんどであると指摘されています。これは、脳以外でも骨折などのけがを負った場合、時間の経過とともに回復していくという経過に近いです。

この点で、同じく認知障害が生じる認知症やアルツハイマーとは性質が異なるといわれます。すなわち、認知症やアルツハイマーでは、時間が経つに従って、認知障害が進行していって悪化していくという経過を辿ります。

これが、高次脳機能障害と認知症との違いの一つであると捉えられており、後遺障害の認定にあたっても考慮事情になっています。

 

社会生活適応能力の低下

上述の認知、行動、人格障害が残存すれば、当然のことながら社会生活への適応能力が低下してしまうことが問題となります。すなわち、就労や就学といった社会への関わりに制約が生じるとともに、人間関係や生活管理などの日常生活活動に制限をもたらし、重篤な場合には、介護を要する場合もあります。

そのために、高次脳機能障害については、最も重いもので1級という後遺障害が基準として設けられています。高次脳機能障害の後遺障害に関する基準については、こちらをご覧ください。

 

見過ごされやすい障害

高次脳機能障害の特徴として、自賠責保険の報告書において、種々の理由で見落とされやすい障害であるという点が指摘されています。

理由として、急性期の合併外傷のために診療医が高次脳機能障害の存在に気づかないという点や被害者の家族としても命が助かったことで何よりと考え、その後についてはいずれ回復するであろうと考えてしまったり、被害者本人としては、自分の症状を冷静に評価することができずに症状の存在を否定してしまったりする点が挙げられています。

 

症状の把握のポイント

こうした特徴のある高次脳機能障害について、適切に症状を把握するためのポイントとして、自賠責保険の報告書では以下のように言及されています。

意識障害の有無とその程度

弁護士交通事故による脳外傷に伴う高次脳機能障害については、意識を失うほどの頭部外傷後に起こりやすいといわれています。

そして、脳外傷直後の意識障害がおよそ6時間以上継続するケースでは、永続的な高次脳機能障害が残ることが多く、意識障害の程度や期間は非常に重要な判断材料となっています。

 

画像所見

弁護士交通事故を原因として高次脳機能障害を生じる場合には、画像所見が極めて重要であるとされています。具体的には、交通事故後から3か月以内に脳室の拡大やびまん性の脳萎縮が起こっているかどうかが重要なポイントとして位置付けられています。

そのため、受傷直後の脳の画像(CTやMRI)はもちろん、その後の時間の経過の中で定期的に撮影される脳の検査画像も含めて、一体的に判断されており、症状固定の段階で脳の画像をきちんととっておくこともポイントになります。

 

 

高次脳機能障害の評価について

高次脳機能障害の症状について、事前に十分な評価をした上で後遺障害申請をしなければなりません。その際には、これまで説明した特徴をしっかりと理解した上で、検討しなければならず、専門的な知識が要求されます。

また、脳に外傷を負っている場合、医療の現場では救急医療、つまり、命を救うための処置を最優先している関係で、診療録(カルテ)には細かな記載がされておらず、担当した医師も被害者の症状を詳細に把握できていないということもあり、そのような状態で後遺障害診断書をはじめとする書類を作成してもらうのは適切でないケースもあります。

そうしたケースの場合には、あらかじめカルテを被害者側で開示して、内容を検討するのはもちろん、その後に被害者本人やご家族が把握している現在の症状を整理し、それを主治医の医師に伝えた上で後遺障害診断書の作成を依頼するなどのプロセスも必要になります。

こうしたプロセスを踏んでいくためには、交通事故を日頃から数多く取り扱う専門の弁護士の力が必要です。

デイライト法律事務所では、福岡県内の2か所のオフィスで年間300件を超えるご相談をお受けしております(2016年12月〜2017年11月の合計)。

交通事故による高次脳機能障害に関して、ご不明な点やご不安なことがおありの方はお気軽にデイライト法律事務所の弁護士までご相談ください。

 

 

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