弁護士コラム

日常的に弁護士費用特約?【弁護士解説】

掲載日:2016年4月28日|最終更新日:2019年4月24日

弁護士費用特約とは

弁護士特約とは「弁護士費用特約」という自動車保険等に付帯されている保険の特約をご存知でしょうか。

自動車保険における弁護士費用特約は、自動車に関わる人身被害事故や物損事故に遭った場合、その被害弁償について弁護士に相談するときの相談料や、交渉を依頼した場合の弁護士費用が支払われるという特約です。

基本的に、費用の全額が保険会社から支払われるので、自己負担は生じません。

また、この特約を使用したとしても保険料の等級は変わりません。

一般的に、交通事故の示談交渉に弁護士が介入した場合には、示談金額が上がることがほとんどであり、保険会社との交渉もすべて弁護士に任せることができます。

したがって、お昼の忙しい時間帯に保険会社の電話対応をする必要もなくなります。

このように、弁護士費用特約に加入されている方が、交通事故に遭った場合には、基本的にメリットしかありませんので、示談交渉にあたっては、弁護士に交渉を任せることをお勧めしています。

 

 

弁護士費用特約が日常生活も対象となる?

電卓これまで、弁護士費用が補償される保険としては、上記のような自動車保険の弁護士費用特約が代表的なものでしたが、某大手保険会社が、平成27年12月から、日常生活における法的トラブルを解決するための弁護士費用を補償する新たな保険商品の販売を開始しました。

契約形態としては、企業等を契約者とする団体契約で、その団体の構成員が加入することができるというものです。

補償の対象は、「被害事故」、「借地・借家」、「遺産分割調停」、「離婚調停」、「人格権侵害」、「労働」に関するトラブルが対象となっており、日常生活の法的トラブルが対象となっています。

支払われる保険の種類は、法律相談費用や弁護士に委任を行うときに負担した費用が支払われます。

ただし、自動車保険の弁護士費用特約と異なり、費用の全額が支払われるわけではなく、一部自己負担が発生する場合もありますので注意が必要です。(契約形態にもよりますが10%程度)

 

 

弁護士費用特約のメリットとデメリット

賠償金弁護士費用特約は、次のようなメリットとデメリットが考えられます。

メリット

弁護士費用の負担が減少する
通常、弁護士に事件を依頼したり、相談する場合、弁護士に報酬や手数料を支払わなければなりません。
弁護士費用は事案によって様々ですが、数十万円から数百万円に上ることもあります。
弁護士費用特約があれば、これらの費用の一部を保険会社が負担してくれるので、依頼者にとっては負担が大幅に減少するといえます。
専門家に事件を任せることができる
弁護士は法律の専門家です。
また、専門性が高い弁護士は問題解決に必要となる経験と知識を有しています。
素人の方が法律を一から調べ、自分で対処していくのはとても大変です。
トラブルの解決を専門家に任せることができるので、事案を有利に解決できる可能性もあります。
ストレスが低減される
トラブルが発生すると大きなストレスに悩むこととなる可能性があります。
このトラブルに素人の方が自分だけで対処しようとするとその精神的な負担は多大なものとなるでしょう。
弁護士費用特約を活用し、弁護士に依頼すれば、依頼者自らがトラブルに対処しなくてよくなるので、ストレスが大幅に低減すると考えられます。

デメリット

保険料の負担
弁護士費用特約を使うためには、保険に加入しなければなりません。
したがって、保険料を支払わなければならないことが弁護士費用特約のデメリットといえます。
契約の内容によって保険料は様々なですが、仮に月額1000円の保険の場合、それを継続して支払う必要があります。
弁護士に依頼する機会がなければ、この費用は余分なコストと感じるでしょう。
弁護士費用特約を使えない場合もある
保険契約の約款には、弁護士費用特約が使えない場合が細かく規定されています。
したがって、保険に入る際は、どのような場合に対象とならないのか、確認しておく必要があります。

 

 

まとめ

本件における弁護士の考え

弁護士費用特約はメリットもデメリットもあります。保険料を支払うというデメリットに関しては、そのコストの代償として「安心」を得ることができますが、高いと感じるか否かは人それぞれでしょう。

ご自身の経済的状況や将来起こりうるリスクを考えて、保険に加入する価値があるかどうかよく検討して加入されたほうがよいでしょう。

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