高次脳機能障害(遷延性意識障害)



そもそも高次脳機能(遷延性意識障害)とは、得た知識や記憶を結びつけて理解したり(認知)、言葉で説明したり(言語)、新たに記憶・学習したり(記憶)、これらの知識や経験をもとに目的を持って行動し(行為・遂行)、社会的な行動ができる(情動・人格)といった高度な脳の働きの事を指します。
高次脳機能障害(遷延性意識障害)とは、事故により脳を受傷したことで、これらの高次脳機能がうまく働かなくなり、就労や生活が制限され、ときには社会復帰が困難となる障害の総称を指します。

 

高次脳機能障害(遷延性意識障害)の典型的な障害内容としては、以下のような障害があります。

認知障害
新しいことを覚えることが出来なくなったり、物事に集中することが出来ず、行動を計画的に実行できない。
行動障害
周囲の状況に合わせて行動することが出来ない、職場や社会のマナーを守れない、行動を抑制することが出来ない、複数のことが同時に出来ない。
人格変化
受傷前と比べて、自発性や気力が低下、怒りやすくなる、自己中心的な考え方をする。

 

高次脳機能障害(遷延性意識障害)の後遺障害等級は、下表のとおりですが、認定にあたって<補足的な考え方>という指針が設けられており、実務上用いられています。

 

後遺障害等級別表Ⅰ 介護を要する後遺障害

 

高次脳機能障害の後遺障害等級グラフ

後遺障害等級別表Ⅱ

 

高次脳機能障害の後遺障害等級グラフ

このように高次脳機能障害(遷延性意識障害)の認定は複雑ですから、お悩みの方は専門家である弁護士に相談することをお勧めします。