よくある相談Q&A

未成年者の子供が事故を起こし人にケガをさせました。親の私にも責任がありますか?



あります。
親の監督責任や不法行為責任、 運行供用者責任を追及されることがあります。

 

交通事故の責任を負う人

事故の責任は、原則事故を起こした加害者本人が負います(民法709条)。
しかし、加害者である未成年に責任を弁識する能力(責任能力)がない場合、未成年者が起こした事故に加害者の両親は民法714条による監督義務者の責任を追及されることになります。
一方、未成年者である加害者に責任能力がある場合、両親は民法714条の責任が問われません。とすると、被害者は未成年者である加害者だけに責任を追及することになりますが、賠償を期待できません。
そこで、加害者の両親に民法709条の不法行為責任を追及することになります。
その要件として

 

1.監督義務者が相当の監督をすれば加害行為の発生を防止できたこと
2.監督を現実にできたこと
3.監督をせずに放置しておけば加害行為の発生する蓋然性が一般的に高いこと

を裁判例では要求しています(東京高判S52.3.15)。

 

 

親の監督責任を認めた例(東京地判H12.6.7)

交通事故のイメージ画像「加害者の母親は、加害者の年齢、交友関係を含めた日頃の行動、関心などからして、加害者が無謀運転や暴走行為に及ぶおそれが大きいことを容易に認識することができたといえるから、日ごろから交通法規を遵守するように指導し、法令違反や危険な運転が繰り返されているようであれば、バイクの運転を禁止するなどの措置をとるべき注意義務があった」
運行供用者責任を認めた裁判例(最判S50.11.28)は、

「自動車の所有者はから依頼されて自動車の所有登録名義人になった者が、登録名義になった経緯、所有者との身分関係、自動車の保管場所その他の諸般の事情に照らし、自動車の運行を事実上支配、管理することができ、社会通念上自動車の運行が社会に害悪をもたらさないよう監視、監督すべき立場にある場合は、登録名義人は、自動車損害賠償責任法3条所定の事故のために自動車を運行の用に供するものにあたると解すべきである」
として加害者の父親は、免許を所持せず、その子の車に同乗することがありませんでしたが、自動車の名義人なることを承諾し、自宅の庭に自動車を保管していたため、
「(保護者は)本件自動車の運行を事実上支配、管理することができ、社会通念上その運行が社会に害悪をもたらさないような監視、監督すべき立場にあった」として親の運行供用者責任を認めました。
このように未成年者のお子さんが交通事故を起こした場合、加害者の両親はその責任を追及されます。未成年者の事故でお悩みの方は、弁護士に相談することをお勧めします。

 

 

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