よくある相談Q&A

顔に傷が残った場合に、逸失利益は認められますか?



弁護士鈴木啓太傷の場所や大きさによって、後遺障害に該当し、被害者の職業、年齢などによって、将来的な収入減少に対する補償である逸失利益が認められる可能性があります。

 

顔に傷が残った場合の逸失利益

メモと鉛筆後遺障害による逸失利益とは、後遺障害が残存したことによって、労働能力を喪失し、将来の収入が減少するであろうということに対する補償です。

そうだとすれば、顔に傷があったとしても、手を動かしたり、足を動かしたりという身体的な機能には影響がないために、後遺障害の逸失利益は認められないというふうにも考えられます。

実際に、保険会社は顔に傷があっても、就労に与える影響はないとして、労働能力喪失率はないとして、逸失利益を0円と算定することが多く見られます。

 

実際の裁判例

裁判例においては、被害者の性別や年齢、職業などを考慮して、職業選択の幅が狭まるなどといった影響が生じる恐れがある場合には、労働能力喪失を肯定する例も多くあります。

 

名古屋地判平20.6.27

被害者:32歳女性会社員(広報誌の政策責任者)

取材など人と対面して応対する必要がある業務をしていた方です。

右前額部に5cmの線状痕、右頬に7×2cmの瘢痕が残り(旧別表7級12号に該当)、骨盤骨変形が残存(旧別表11級11号)してしまいました。

この事案で、裁判所は業務内容・顔面醜状が目立つことを顧慮して35%の労働能力喪失を認めています。

 

また、商社の営業マンにおいても外貌醜状(旧別表12級13号)、歯科補綴(同14級10号)の後遺症が残った事案で、10年間にわたり10%の逸失利益を認めた例もあります。

つまり、裁判例の傾向としては、具体的に顔面の醜状が職業にどうマイナスに影響するかという観点を重視する傾向にあります。

したがって、被害者の年齢が幼児などと若く、現時点で具体的な職業が決まっていない場合や、営業や受付など人と接客応対する職業のような場合では、顔の傷の後遺障害に対する逸失利益は認められる可能性が比較的高いといえます。

なお、顔の傷が後遺障害として認定されるのは、以下のような場合です。

 

◎ 頭部:鶏卵大以上の瘢痕(傷跡)

◎ 顔面部:十円玉以上の瘢痕又は長沙3センチメートル以上の線状痕

◎ 頚部:鶏卵大以上の瘢痕

この場合には12級の後遺障害が認定されます。

顔の傷の後遺症について詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

お困りの方は弁護士にご相談ください

給料もっとも、交通事故による顔の傷に対して、逸失利益が認められないとしても、慰謝料の算定において斟酌されることは多く、慰謝料の増額事由として取り扱うケースがあります。

ですので、顔の傷の補償が争点になった場合には、傷跡が具体的にどのように日常生活や仕事の中で影響しているかを積極的に主張立証していくべきです。

こういった法的観点からの主張は、被害者の方自身でされることは難しいと思いますので、交通事故を専門的に取り扱う弁護士にご相談されることをお勧めします。

デイライト法律事務所では、福岡の2か所のオフィスで、数多くの交通事故の被害者の方に対して、サポートしており、交通事故によるけがで傷が残ったケースの取り扱いもございます。

 福岡で交通事故にお困りの方は、デイライト法律事務所の弁護士にご相談ください。


『逸失利益』についてよくある相談Q&A一覧


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