よくある相談Q&A

搭乗者傷害保険と人身傷害補償保険の違いを教えてください。



弁護士西村裕一イラスト搭乗者傷害は定額払いの補償です。任意自動車保険契約時に定めた保険金が支払われることになります。

人身傷害補償保険は実損払いの補償です。加害者からの賠償額と合計して損害が埋まるように支払われます。

 

 

搭乗者傷害保険とは

助手席のイメージ画像搭乗者傷害保険とは、任意自動車保険の保険対象である被保険自動車に搭乗中の人が事故で死傷したときに、治療日数や部位・症状別ごとにあらかじめ定められた保険金額に基づいて支払われる保険です。

 

 

搭乗者傷害保険の被保険者

助手席のイメージイラスト搭乗者傷害保険の保険対象となる被保険者は、「被保険自動車の正規の乗車装置またはその装置のある室内に搭乗中」の人のことです。

 

正規の乗車装置とは

正規の乗車装置とは、具体的には運転席や助手席、車室内の座席をいいます。

この室内とは座席のある室内のことです。「隔壁等により通行できない場所」は除きます。

 

搭乗中とは

搭乗中とは、手や足、腰をドアや床、ステップ、座席にかけた時から降車のために車外に両足を付けるときまでの間をいいます。

 

被保険者の範囲

被保険者とその家族だけでなく、搭乗中の全員が補償の対象となります。

 

 

搭乗者傷害保険の保険金

保険のイメージ画像搭乗者傷害保険の保険金は定額方式で支給されます。

保険金の種類は、死亡保険金、後遺障害保険金、重度後遺障害特別保険金および介護費用保険金、医療保険金(傷害保険金)などがあります。

死亡保険金、後遺障害保険金は、任意自動車保険契約時に保険金額を選択します。

重度後遺障害特別保険金および介護費用保険金は、支払い金額に限度額があります。

医療保険金は、治療日数(通院1日につき4,000円。入院1日つき6,000円)や怪我をした部位症状別(例えば腕の骨折35万円など)に定額方式での補償額給付を、任意自動車保険契約時に選択します。

搭乗者傷害保険は人身傷害補償保険とは別に保険金が支払われます。

搭乗者傷害保険は、賠償金ではなく傷害保険契約の対価ですから、損益相殺の対象になりません。

 

 

免責事由

免責事由とは、保険者である任意保険会社が保険金の支払いを免れることになる事実をいいます。

搭乗者傷害保険の免責事由には、被保険者や保険金を受け取る人が以下の場合は免責となります。

 わざと事故を起こした場合
 けんかや自殺による事故を起こした場合
 飲酒や薬物の影響の下で事故を起こした場合
 又貸しや盗難車など正当な権利を有する者の承諾を得ないでの搭乗中の事故
 熱中症、自動車車事故で受傷後破傷風などの感染症が発症した場合

説明する男性のイラストまた戦争や騒乱、暴動、地震、噴火、津波、台風、洪水、高波等の自然災害、核燃料の事故、放射能の汚染による事故、自動車を使用した曲芸やレースなどの事故による損害支払いの対象外です。

さらに「極めて異常かつ危険な方法で搭乗中の者」は搭乗者傷害保険の対象外となります。

例えば、車のトランクや屋根、トラックの荷台、箱乗りなどの姿勢で搭乗中の人が怪我をした場合です。

 

 

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