よくある相談Q&A

病院で頸椎捻挫と診断されたのですが、むち打ち症と頸椎捻挫の違いはあるのですか?



6d2de2851c039ce7f2adf41e9a5c2de1_s

むち打ち症とは、簡単に言うと、事故により鞭を打つように頸部が伸びたり曲ったりすることで生じた損傷のことをいいます。

難しい言葉でいうと「骨折や脱臼のない頸部脊柱の軟部支持組織(靭帯・椎間板・関節包・頸部筋群の筋、筋膜)の損傷」と説明されています。

医師の診断書で記載される診断名としては、「頸椎捻挫」「外傷性頸部症候群」「外傷性頸椎症」などと記載されることが多いので、これらの傷病名の診断を受けている場合には、上記のいわゆるむち打ち症という風に考えられて構いません。

 

もっとも、諸説ありますが、むち打ち損傷は厳密にはいくつかの類型に分類されています。
一般的には、下記の4つに分類されています。

 

①頸椎捻挫型
②根症状型
③バレー・リュー症状型
④根症状、バレー・リュー症状混合型

 

①頸椎捻挫型

IMG_5601まず、①頸椎捻挫型ですが、この型がむち打ち症の75%を占めるといわれています。

主な症状としては、頸部の痛みや運動制限や運動痛などを主な症状としており、神経症状があったとしても一過性であり、部分的であることが多いです。

予後は良好であり、多くの場合が1か月半から3ヶ月程度以内に治癒すると言われています。

 

そのため、加害者側(保険会社など)は、むち打ち症なら長くても3ヶ月程度で治癒するという前提の下に示談交渉に臨んでくることが多いのです。

もっとも、頸椎捻挫型の方でも3ヶ月以上の治療を要する方はいますので、加害者側(保険会社など)の話を鵜呑みにして3か月以内に治療を止めなければならないということは全くありません。

十分に主治医の先生と相談した上で症状固定の時期を決めるべきです。

 

②根症状型

次に、②根症状型ですが、主な症状としては、頸椎捻挫型の症状に加え知覚障害や反射異常、筋力低下などの症状が発症します。

原因としては、事故等により椎間板を損傷することで椎間板が突出し、神経根を圧迫すること等から痛みや神経症状を発症します。

この場合、頸椎捻挫型に比べ治療が長期化する傾向にあります。

 

③バレー・リュー症状型

次に、③バレー・リュー症状型ですが、主な症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、視力・聴力の低下といった症状を発症します。

バレー・リュー症候群はその発生原因に不明な点があり、また、心因的な要素も要因になっているとの指摘があります。

したがって、医学的にバレー・リュー症候群を立証するのは困難なのが現状です。

 

④根症状、バレー・リュー症状混合型

④根症状、バレー・リュー症状混合型は、根症状型に加えて、バレー・リュー症状を発症する型です。

一口にむち打ち症とはいっても以上のように様々な呼び方や分類があります。

むち打ち症でお困りの方は、専門の弁護士に相談することをお勧めします。

 

 

関連Q&A

 

 

『後遺障害』についてよくある相談Q&A一覧