よくある相談Q&A

死亡事故の積極損害ってなんですか?どんな内容ですか?



死亡事故の積極損害とは、被害者が死亡したことによってお金を使わないといけなくなった場合、その使ったお金を損害とすることです。

葬儀のイメージ画像具体的には
1.死亡までの医療関係費
2.葬儀関係費
3.雑費
が、積極損害となります。

1. 死亡までの医療関係費

病院のイメージイラスト被害者が死亡するまでの間に支出した治療費や入院費は、傷害の時の積極的損害と同様、死亡時においても損害として認められます。

入院や通院の付添費用についても損害として認められます。

通院付添費用についても認められます。

 

2.葬儀関係費

人が亡くなった場合、かならず葬儀をするので葬儀費用は認められます。

 

(1)葬儀費用

葬儀の費用に関するイメージイラスト最高裁判例(S43. 10.3)によりますと、
・火葬、埋葬料
・読経、法名料
・布施、供物代
・花代
・通信費
・新聞広告費
・葬儀社への支払
・遺族の交通費
・49日までの法要費
が認められています。

しかし、
・遺族以外の弔問客の交通費
・引き出物代
・香典返し
・49日以降の法要費
は、積極損害とは認められませんでした。

葬儀費用は認められる額は、裁判実務で150万円程度です。150万円を下回る場合は、実際に支出した金額が損害として認められました。

また香典は、損益相殺はされません。

(2)墓碑建設費、仏壇購入費用

お墓のイメージイラスト葬儀費用とは別途に認められている例があります。
・葬儀費用のほか墓地、墓石購入費を認めた(浦和地判H9.8.12)
・墓石代、墓地使用料、仏壇購入費を認めた(横浜地判H1.1.30)

ただし、亡くなった方の年齢、境遇、家族構成、社会的地位、職業などから、社会通念上相当な範囲を損害として認めます。

全額損害として認められてはいません(最判S44.2.28)。

(3)遺体搬送費

遺体搬送費について、裁判例では葬儀関連費とは別途に損害として認められました(京都地判H12.3.23、大阪地判H15.9.24など)。

 

3. 入院時の雑費・交通費

(1)入院時の雑費

入院のイメージイラストたとえば
・寝具
・衣類
・洗面具
・電話代
・テレビ賃借料
などです。

(2)遺族の海外からの帰国費用

実母の死亡による米国からの4人分の帰国費用が損害と認められた裁判例があります(東京地判H21.11.18)

 

4.弁護士費用

弁護士鈴木啓太画像訴訟になった場合、交通事故と相当因果関係にある損害として弁護士費用の請求は損害として認められています(最判S44.2.27)。

裁判例で積極損害として認められる弁護士費用は、被害者が負担する費用の全額ではなく、賠償額を算定し、さらに賠償額から過失相殺や損益相殺をしたあとの残額の1割程度です。

交通事故の損害賠償の請求は、専門的、技術的なことが多く、解決するのは時間、手間がかかります。早期に解決するため、交通事故に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。

 

 

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