よくある相談Q&A

肩鎖関節脱臼の場合に後遺障害等級に認定されることはありますか?



肩の画像肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)は肩関節の動きに影響するケガです。

交通事故により、このケガを負った場合、肩関節の運動制限があれば12級6号、骨が上方にズレた状態が明らかに確認できるとき、「著しい変形」として12級5号に認定される可能性があります。

 

1. 肩鎖関節とはどのような関節ですか?

レントゲンのイメージイラスト肩鎖関節は、鎖骨と肩甲骨の間にある関節です。

上肢を動かす役割を持っています。

 

2. 肩鎖関節脱臼の発生原因を教えてください。

バイク事故のイメージイラストバイクや自転車での交通事故の際に受傷する可能性が高いです。

肩を下にして地面に転び、肩を強く打つことにより、肩鎖靭帯と烏口(うこう)鎖骨靭帯が断裂します。

靭帯が断裂し肩鎖関節がズレた状態になります。

 

3. 肩鎖関節脱臼の症状はどのような症状ですか?

肩鎖関節部に痛み、腫れが生じます。

症状が重くなると鎖骨が上へ突出し変形することがあります。

肩鎖関節のズレの程度によって3つの重症度に分類されます。

グレードⅠ

肩鎖靭帯の損傷のみ。鎖骨と肩峰の位置は正常。

グレードⅡ

肩鎖関節と関節包が断裂。肩鎖関節は亜脱臼の状態。烏口鎖骨靭帯が断裂していません。

グレードⅢ

肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯が断裂。肩鎖関節は完全脱臼。

また肩甲骨や肋骨などの怪我、血気胸を合併することがあります。

 

4. どのような方法で肩鎖関節脱臼は診断されていますか?

レントゲンのイラスト単純X線撮影による画像で診断されます。

重症を判断する場合は、ストレス撮影という手法が使われます。

 

5. 肩鎖関節脱臼に対してどのような治療がされるのですか?

肩鎖関節のズレの程度によって治療方法が変わります。

グレードⅠ

三角巾での固定、冷湿布による保存療法

グレードⅡ

三角巾、装具、絆創膏、ギプスによる保存療法が取られます。

グレードⅢ

保存療法と手術療法の選択ができます。
手術は肩鎖関節の固定・再建、烏口鎖骨靭帯の整復・固定・再建、筋腱の移植、鎖骨外側端の切除する方法があります。

若者や肉体労働者は、手術療法を選択することが多いです。

手術療法を選択した肉体労働者は、約半年間は就労が制限されます。

なお、保存療法を選択した場合は、変形の残存する可能性が高くなります。

 

6. 肩鎖関節脱臼の後遺障害等級を教えてください。

レントゲン画像肩鎖関節脱臼の後遺障害は、肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯が断裂し、鎖骨が上方にズレた状態が残存したとき、認定される可能性があります。

裸になったとき、鎖骨が上方にズレた状態が明らかに確認できるとき、「著しい変形」として12級5号に認定される可能性があります。

なお、単純X線画像で変形が確認できるが、裸になったときにわからなければ、12級5号に該当しません。

また肩鎖関節は、鎖骨と肩甲骨の間にある関節です。

上肢を動かす役割を持っており、肩関節を動くのを助けます。

そのため、治癒後肩関節の可動域が制限される場合があります。

健側(脱臼のない正常な側)と比べて可動域が3/4以下に制限されていたら12級6号に認定される可能性があります。

交通事故等により肩鎖関節脱臼をしてしまいお困りの方は、適切な補償を受けるために交通事故に詳しい弁護士に相談されることをお勧めします。

 

 

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