よくある相談Q&A

大腿骨頸部骨折と診断されました。後遺障害が残る重いケガですか?



車椅子のイメージ画像交通事故に遭い、大腿骨頸部骨折と診断された場合、どうすればよいでしょうか?

大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)は難治性の骨折と言われています。

股関節内部で起る骨折で、人工骨頭置換や手術による骨接合などの治療が行われています。

交通事故の後遺障害については、股関節の機能障害が残存する可能性があります。

 

1. 大腿骨頸部骨折とはどんな怪我ですか?

股関節のイメージイラスト大腿骨上端は股関節に中にあります。上端の球状の部分を大腿骨頭と言います。

この大腿骨頭が骨折することを、大腿骨頭骨折といいます。

 

2.難治性のケガとはどういうことですか?

大腿骨頸部骨折は治療が難しい骨折と言われています。

大腿骨頭には栄養を補給する動脈が通っています。それが骨折によって動脈が断裂し、損傷した骨頭に栄養が行き渡らなくなります。その結果、偽関節や壊死などの合併症がおこる可能性が高くなり、難治性の骨折と言われています。

 

 

3. 大腿骨頸部骨折の発生原因を教えてください。

事故のイメージイラスト高齢者に多く見られる骨折です。屋内での転倒など比較的軽いエネルギーで発生します。

若年層には交通事故など強いエネルギーがかからないと発生しにくい骨折です。

 

4. 大腿骨頸部骨折の症状は、どんな症状ですか?

股関節の痛みを訴えます。起立できなくなり、歩行もできません。

しかし、腫れは少なく、皮下出血がありません。

転位が大きいと、下肢の短縮がおこります。

高齢者の場合は、併存する呼吸器、循環器、消化器など内科的疾患などの増悪、長期間治療による認知症の発症、増悪がする症例が多くあります。

 

5. どのような方法で大腿骨頸部骨折が診断されていますか?

MRIイメージイラスト単純X線撮影での画像で診断されています。

骨折線が不明な場合はCTが使われています。

 

5. 大腿骨頸部骨折の治療方法はどのような方法ですか?

若年者と高齢者にわけて治療方法が異なります。

(1)若年者(70歳くらいまでの受傷者)

骨のズレが小さい場合、手術をしない保存療法を行われることがあります。
しかし、骨のズレが大きい場合は骨癒合を得るため、スクリューやプレートなどを組み合わせ骨を接合する手術が行われています。

(2)高齢者の場合

早い時期にベッドから起き上がり、歩けるようになるため、転位がなくても、人工骨頭置換術を行われています。

 

 

6. 大腿骨頸部骨折の後遺障害

人工骨頭置換をした場合で

・健側(怪我をしていない側の股関節)と比べ1/2以下なら、8級7号
・健側(怪我をしていない側の股関節)と比べ3/4以下なら、10級11号

に認定される可能性があります。

内固定が施術され、股関節の可動域に制限が残存した場合、

・健側(怪我をしていない側の股関節)と比べ1/2以下なら、10級11号
・健側(怪我をしていない側の股関節)と比べ3/4以下なら、12級7号

に該当する可能性があります。

大腿骨頸部が短縮して骨癒合した場合

・5㎝以上短縮した場合 8級5号
・3㎝以上短縮した場合 10級8号
・1㎝以上短縮した場合 13級8号

に認定される可能性があります。

 

7. 最後に

救急車のイメージ画像大腿骨頸部骨折は非常に治療が困難な骨折です。

後遺障害が心配な方は、交通事故に詳しい弁護士にご相談することをお勧めします。

 

 

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